きのう寝る前に泉鏡花の夜叉ケ池を読みました。
数日前、宝塚の【龍の宮物語】という作品の音楽をダウンロードしてから、
龍神や夜叉姫伝説に興味を持ち、本があれば読みたいと思ってAmazonで検索したら、
泉鏡花の夜叉ケ池をみつけました。
しかも無料でkindleでダウンロードできた。
「えーほんとに?」と疑いまくったけど¥0って書いてあるし、
青空文庫?知らないけど…
エイッ!とおもいきってクリックしてみたけど、
注文の確認メールをみてもやっぱり¥0、
大丈夫っぽい。
今日調べたら、
青空文庫は著作権が消滅した本を無料で読める、インターネット上の電子図書館らしい。
知らなかった。
こんな古い本最近読んでなかったからな~。
泉鏡花の本は読んだことなくて、
泉鏡花といえば、むかし乙女ゲームにはまっていたときにやってた
「明治東京恋伽」というゲームのキャラクターだったな~という感じで。
【夜叉ケ池】といのは、福井県と岐阜県の境界付近にある池なんですが、
ざっくり説明すると、
干ばつが続いた村に雨をふらせてくれた龍神のもとに、生贄として嫁いだ「夜叉」という娘の父が、
娘の身を心配し、龍神が住むという池を訪れた。
「姿を見せてほしい」と叫んだ時に現れたのが、龍の姿になった娘で、
その池を娘の名をとり【夜叉ケ池】と名づけたということです。
諸説あるみたいですけど。
娘を生贄にする話って、まあまあると思うんですけど、
絶対若くて美しい娘じゃないですか。
美しいって概念は、人と人ではないものと同じなんですかね。
こっちはもう、村いちばんの美人を差し出したのに、
「なんじゃこりゃーー、ふざけんじゃねぇ、ガオーーーー!!」
なんてことないのかな・・・。
えっと、
泉鏡花の夜叉ケ池こちらもざっくり説明すると、
むかし、暴れて大雨や洪水を起こしていた龍神を、行力(ぎょうりき)で夜叉ケ池に封じ込めた時に、
龍神に、もうしませんっていう約束を思いださせるために、1日に3度鐘をならす決まりができて、
その鐘をつく役目をしてる男と美しい奥さんのもとに、干ばつで苦しんでいる村人が
奥さんを生贄にするためにおしかけてくるんです。
村人は、鐘をつかないと龍神が暴れだすなんて昔のはなしは、信じてないんです。
それより生贄だ~って。
これ以上書くと、ネタバレになりそうだからやめときます。
かなりかみ砕きました・・・。
夜叉ケ池読んだことある方、怒らないでね。
夜叉ケ池は戯曲ですし、むかしの言い回しなので、最初は読みにくいかなと思ったんですけど、
だんだん物語に引き込まれていきました。
自分の部屋のベッドの上で読んでるんですけど、読んでるあいだ自分をまとう空気が違うというか、ここではないところに連れて行ってくれる本は、自分好みの本だと思っているので
泉鏡花の夜叉ケ池はまさに私の好きな本の仲間入りです。
違う本も読んでみたくなり、天守物語という本もダウンロードしました。
しかし、電子図書館なんてほんと世の中便利になりましたね。
図書館は無料でありがたいけど、借りれる期間も決まってるし、
借りに行くのも返しに行くのもめんどうで、そんなに利用していませんでした。
電子図書館ならそんな手間もありません。
昔の本を読みたいなと思ったら、まず青空文庫で検索してみると
読みたい本が見つかるかもしれませんね。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
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