皆さん、物を捨てようと思った時に、もったいないという気持ちが邪魔をして、物を捨てれなかった事ありませんか?
私はずいぶん前に、たくさんの物を処分しました。
ゴミ袋を手に、片っ端からものを捨てましたが、捨てる時に手が止まることが何回もありました。
そう、もったいないと思ったんです。
今回は、物を捨てる時に、何故もったいないと思うのかを、考えたいと思います。
脳研究者の池谷裕二さんの著書「脳には妙なクセがある」によると、そこには「同情回路」というのが関係しているようです。
誰かがドアに指を挟んだりしたしたのを見ると、背中がゾクゾクとする、というやつです。
他人の痛みを、自分のことのように解釈しているようです。
その「同情回路」が、もったいないとどう関係しているのか?
どうやら同情回路は、人だけに向けられたものではないようです。
私は、こうした物に向けられた同情こそが「もったいない」の源になっているのではないかと考えています。「もったいない」とは、”物”を擬人化し、その”痛み”を脳に投影する精神活動なのでしょう。
引用元 著者 池谷裕二 発行日(2013年4月25日)「脳には妙なクセがある」
発行所 株式会社 扶桑社
これを読んだ時、「なるほど、物を捨てる時に少し心が痛むのは、
そういうことだったのかもしれない!」と納得しました。
物を「擬人化する」という光景は、日常生活でわりとみられませんか?
かくゆう私も、お掃除ロボットのルンバに、まこっつあんという名前を付けています汗
名前を付けると愛着が湧くことってありますよね?ねっ?
しかし、まこっつあんは人ではなく、ただの家電です。
壊れた時は処分しなければ、それはただのゴミとなります。
物は使ってこそ価値がでるのです。
例えば、ポリウレタンなどを使っているソールの靴、履かずに何年も靴箱にしまっていると、「加水分解」という現象がおこります。
「加水分解」とは、わかりやすく言うと、水分を吸ったソールと化学物質とが反応して、分解を起こすこと。
この「加水分解」が起こった靴、履いたらどうなると思いますか?
ソールがボロボロと崩れてしまうんです。
靴は履いたほうが長持ちするんです。
「こんなことになるんなら、もっと履けばよかったな」
「もったいないことしたな」そんな気持ちになりたくないですよね。
- もったいないをなくすためには、必要のないものを買わない。
- 必要のない物を買わないためには、持っているものを把握する。
- 把握するには、物を減らすのが手っ取り早いのではないかと思います。
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