併読(へいどく)ってなに?という方に簡単に説明すると、
複数の本を並行して読むことです。
わたしは、自分が年間何冊の本を読んだか数えたことがない。
「年間何冊読もう」という目標をたてることもない。
なぜか、
本は、たくさん読むにこしたことはないけれど、
「年間何冊読もう」という目標をたてて冊数にこだわると、
内容も理解しないまま、流し読みしてしまうから。
今までに何度もそういったことがあった。
もったいないことをしてたなと思う。
それを解決する方法が、併読だったんです。
本を最後まで読み終えることができない人にも「併読」はおすすめです。
併読はこんな人におすすめ
本を最後まで読み終えることができない人
本を最後まで読むことができないことの原因は、
「集中力がなくなってくる」とか、「途中で飽きてくる」とかだと思うんです。
集中力がなくなってきたり飽きてきたりしたら、
違う本を読んでリフレッシュすると、また新鮮な気持ちで読めたりします。
併読は何冊かの本を並行して読むので、
集中して、飽きることなく読み進めることができます。
読みたい本がたくさんある人
本が好きな人はとくにだと思うんですけど、
読みたい本がつぎつぎに出てきて、困ることありませんか?
わたしはしょっちゅうなんですよね。
「あれも読みたい」「これも気になる」しかもジャンルがバラバラとかめっちゃあります。
今読んでる本はすごく面白いんだけど、
違う本が気になって、「今読んでる本を早く終わらせて次の本読もう」とかってなると、
読み方が急に雑になったりすることがあるんです。
せっかくていねいに読み進めてたのに、後半急にスピードアップ。
のんびり普通列車に乗ってたのに、急に新幹線に乗り換えるみたいな。
わ、わかるかな…。
結果、小説だったらラストを覚えてないとか、すごい残念なことになります。
併読は読みたい本を何冊か並行して読むので、
「あれも」「これも」読みたい人におすすめなんです。
メリット
集中できる
人間の集中力は、そんなに長くは続かないというのはよく聞きます。
脳科学的には、集中できないのがむしろ普通だそうです。
中野信子さんの著書【あなたの脳のしつけ方】の中の
「集中力のしつけ方」に書いてあります。
気になる方は読んでみてください。
読みやすい現代小説だったらいいと思うんですけど、
「純文学」とか、「海外小説」なんかは、
読んでるとちょっと集中力がなくなってくることがあると思うんです。
そんな時は息ぬきがてら、ジャンルの全く違う本を読むとまた集中できたりします。
難しい本にもチャレンジできる
「歴史本」とか、「心理学」の本とか、
1ページ読まないうちに寝おちする本も、併読で少しずつ読むことで
ちょっとハードルが下がったりします。
併読で時間をかけて少しずつ読むことによって、理解が深まるし、
記憶にも残りやすくなると思います。
大むかし併読してなかったとき、
かっこつけてユングなんてものを読んだりしましたけど、
難しすぎてま~ったく内容覚えてません。
飽きずに読める
先に書いた内容とかぶるんですけど、
同じ本をずーっと読んでると飽きてくることもあると思うんです。
そんな時は違う本を読む。
小説を読むのに飽きてきたら、エッセイ読むとか。
歴史本を読んで飽きてきたら、お金の本読むとか。
いろんな本を組み合わせて、楽しむことができます。
違うジャンルの本を読んでるけど、意外に本同士がつながってきたりということもあります。
歴史本を読んだ後に、同時代の小説を読むと「こんな時代だったんだ」と時代背景がわかり、
そうすると相乗効果でより本を楽しめたりします。
すきま時間をつかえる
あまり時間が取れないときは、実用書とか1章がみじかい本を読むとか、
オーディオブックを聴くとか、あいた時間を有効に使うことができます。
リテラシーを身につけることができる
同じテーマを扱ってる本でも「肯定的な本」と「否定的な本」があります。
それらを並行して読むことによって、
いろいろな角度からものを見ることができるようになると思います。
デメリット
内容を忘れてしまって前文を読む必要がある
小説なんかはあまり日にちがあくと、内容を忘れてしまうことがあります。
まあ、少し前をさらっと読めば思いだすかなとは思うんですけど、
気持ちが途切れてしまうこともあるので、
「面白くて読むのが止まらない!」というような推理小説なんかは、
いっきに読んでしまってもいいと思います。
似たような本だと内容が混じってしまうことがある
シリーズものの推理小説とか、主人公が同じだと内容がごっちゃになることがあるので
あまりやらないほうがいいかなと思います。
まとめ
メリット
・集中できる
・難しい本にもチャレンジできる
・飽きずに読める
・すきま時間をつかえる
・リテラシーを身につけることができる
デメリット
・内容を忘れてしまって前文を読む必要がある
・似たような本だと内容が混じってしまうことがある
本日も読んで下さってありがとうございました。
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