不安になった時に思い出そう

職場の50代半ばの女性と話をしていた。

実家住まいの彼女が、休みで家にいると、将来の事を考えて不安になると言っていた。
両親が亡くなったあと、一人で暮らしていくことを考えたら不安でしょうがないと。
その気持ちはすごくわかる。
歳を重ねるとついてまわる、孤独感と死の恐怖。

昨日、「最後の講義」という番組を見返していた。
講師は出口治明さん。

授業を受けてるのは、20代前後の若い子たち。

『死生観について聞かせてください』という質問の中で出口さんは、「人間は星のかけらから生まれ星のかけらに戻っていく、それだけのことなんで、死生観という大したものはないです」ということをおっしゃっていた。

「星のかけらに戻って、どこかで何か新しいものを生むと思ったら、ワクワクドキドキする」ともおっしゃってました。

それを聞いたとき、気持ちがふっと軽くなった気がした。
人が恐怖に感じる死をも、出口さんは楽しんでらっしゃる。

「そう考えたら死もこわくないかも」
たしか、前回見たときも同じようなことを思ったような気がする。

不安でどうしようもなくなった時に思い出そう。

星のかけらに戻るだけ、と…